◆継続能力開発(CPD)制度ってなに?◆
最近目にされる事が増えてきたと思いますCPD制度とは、一体どんなモノなのでしょうか?建築士会が全国で推進しているこの新しい制度のご説明をして、皆さんのご理解を頂き、この制度への参加をお願いしたいと思います。
この継続能力開発CPD(Continuing Professional Development)制度とは、一言でいうと「建築士のみなさんの日常的な建築士としての仕事、つまり実務実績と、日頃実践されている様々な建築関連の研修実績を、建築士会が認定して、証明書を発行し、社会に対して情報公開していこうという制度」です。つまり、建築士会は、日常的に研鑽に励み、常に最新の知恵と技術で、社会や発注者の要望に応えてきている建築士の集団であることを宣言し、自主制度によって、社会的な評価を獲得することを目指しています。そして、建築士会会員は、誇りをもって説明できる仕事を行うと同時に、常にCPDを怠らず、その過程を記録して社会に明示しようというのが今回の制度です。
具体的には、皆さんが1年間に実践された実務実績と研修実績とを、単位数として表現して、建築士継続能力開発(CPD)実績証明書を発行します。この単位は近い将来に開始が予定されている「専攻建築士制度」の登録審査や登録更新の時にも必要となります。
ではこの制度の設立意義、メリットはどこにあるのでしょう?一言でいうと「現在、90万人の登録建築士がいる中で、真面目に仕事に取り組み、そのための能力開発を怠らない建築士を、そうでない建築士から峻別する手段になると考える」。建築士会は90万人の建築士の中でも、市民のため、社会のために、良心的に建築に携わっている会員13万人が集まった団体であることを宣言したいと考えています。
個人的なメリットを考えると、今までは「私は1級建築士、又は2級建築士、木造建築士の誰々です」と名乗っていたわけですが、「私は、これらの専門実務を実践していて、又これこれの研修実績を日ごろ積み重ねている建築士の誰々です」と名乗ることができます。今までは、なかなか建築士一人ひとりの、日頃の実務実績や研修実績をつまびらかに表現することが困難でした。しかし、実績証明書というもので、簡単に、明確に示すことができます。これは大きなメリットになると思います。社会に対して、発注者に対して、自分の仕事を、そして建築士としての能力を、日ごろの努力のあかしをはっきりと示すことができます。建築士としてのご自分をアピールする強力なツールとなることでしょう。つまり、このCPD制度に参加する建築士一人ひとりの「建築士としてのキャリア証明」を建築士会が行い、皆さんをバックアップしょうというのがこの制度です。
新しい建築士制度の検討が叫ばれています。そして、行政改革、民間活力活用の時代を迎え、今こそ、官依存の体質から自主活動中心の体質へと大構造改革をはからねばなりません。この建築士会自主制度であるCPD制度への参加をお願いします。