福岡県建築士会CPD等特別委員会
善 敏治

昨年10月に福岡県建築士会はCPD制度を開始しました。半年以上が経過して、県内では約400名の建築士会会員がこのCPD制度に参加して活動を行っています。まだ参加されていない会員の皆さん、ぜひ参加をお願いします。
全国では今年3月末時点でCPD参加登録者は2万人を超えて、今年16年度中に3万人達成が期待されています。福岡県建築士会は後発ということもあり参加登録者がまだ小数となっています。今年度中にぜひ登録者数1000名達成を実現したいと考えております。

◆「CPD制度」の活用法の推進
建築界のCPDが他の技術者団体でも広まりつつある中、行政の中でもこの制度を活用しようとする動きが出てきました。今年2月13日付の建設通信新聞で、国土交通省九州地方整備局において、団体のCPD履修証明を基に技術審査にあたって加点する事が報じられました。また、広島県、鳥取県では、入札参加資格として、土木施工管理技士会のCPD制度単位取得者について優遇する措置を講じているとしています。また、地方自治体において、建築界のCPD制度に対する支援、またCPDを行った成果についての何らかの優遇、加点を考慮する動きが出てきております。建築士会連合会でも、今年度、各県建築士会でこのようなCPD制度活用を各地方行政庁に働きかけていくことを重要な取り組みにしたいと考えています。

◆福岡県建築CPD運営協議会
上記のような動きをうけて、今年5月、福岡県の建築関係6団体が「福岡県建築CPD運営協議会」を設立致しました。
構成団体は、(社)福岡県建築士会、(社)福岡県建築士事務所協会、(社)福岡県建設業協会、(社)日本建築家協会九州支部福岡会・北福岡会、(社)日本建築構造技術者協会九州支部、(社)日本建築積算協会九州支部の6団体です。
建築士会以外で、建築家協会と構造技術者協会はすでにCPD制度を独自に実施していますし、建築士事務所協会、建築積算協会でもCPD制度設立を検討中です。いろんな団体がそれぞれのやり方でCPD制度を立上げて、実施していくことは大変素晴らしいことですが、社会から見ると、各団体の制度内容や評価基準等にばらつきが見られ、的確な理解を得ることは困難かと思われます。また、行政から見た時にも、ある特定団体のCPD制度だけに加点することは困難なようです。そこで、6団体では、福岡県内の建築CPD制度の共通的認定ルールを定めて、CPD単位の履修証明を行うことを目指しています。
このことにより、社会的にもわかりやすい、建築界統一CPD制度が確立され、客観的な評価も得られやすくなると考えています。また、この統一的なCPD制度を設立、実施していくことで、行政に対して、以下のような事項を要望、検討していただく予定です。
<CPD制度を活用し、CPD単位取得者に対しての優遇、加点事項>
@CPD履修証明書を経営事項審査のポイントとして加点して頂く
A各入札の参加資格に反映していただく。
設計や施工の公共発注の「技術審査」の一つとして活用して頂く。(現場代理人の要件、業務体制表の中での要件等)
「CPD建築士」を入札参加の要件とする。
B入札指名に反映していただく
C建築士事務所の登録、更新に反映していただく
福岡県建築士会が中心となり、この6団体の建築CPD制度立上げを、今年秋ごろとして取り組んでいきます。協議会の進め方次第では、これら4項目の実現も可能になると期待しています。まだ、参加されていない建築士の皆様、ぜひCPD制度に参加登録をお願い致します。一人でも多くの参加が要望実現の力となります。

◆e-ラーニング始まる
今年5月28日から11月27日までの6ヶ月間、インターネットを使った研修講座(e-ラーニング)が始まりました。
これは福岡県建築士会前会長の松田順吉氏の発案により、士会連合会と日経BP社によって制作実施される事になりました。地方の建築士会、支部、離島など、研修会等の機会に恵まれない建築士がいつでも、時間のある時に、最新技術等の講習が受けられ、CPD単位の取得が可能となる画期的な仕組みです。
地方の小数会員支部等においては、独自にCPDのための講習会等を継続的に企画、実施して行く事は、大変な負担となります。この講座を有効に利用していただければ、支部の企画対応もやりやすくなると思います。
これほど真剣に、短期間に、士会連合会が取り組んだ事業も珍しいのではないかと思います。大変よく出来ています。まずは一度、このホームページにアクセスして、講座の立ち読みをしてください。立ち読みに料金は掛かりません。料金は、一講座が500円と消費税です。この値段はこの6ヶ月間の試行期間のみの特別料金です。原価は一講座1000円です。
このe-ラーニングの実施、運営にはかなりの資金が必要です。建築士会連合会では試行期間の6ヶ月間で、この講座への参加、つまり、講座の購読が少なければ、6ヶ月間でこのe-ラーニングを廃止することを決定しています。一つの講座に1000件の購読がないと採算が取れないのです。採算割れしてまで続けられないのです。福岡県建築士会からの発案で実現したこのe-ラーニングです。皆さんで参加購読していただき、存続、発展させていきたいと強く思っています。