福岡支部 サンダーバード委員会
角銅 久美子


 平成16年は災害の多い年だった。梅雨期の豪雨、たくさんやってきた台風、自然の力は大きく、想像もつかない大きな規模になり、風速も記録的で、日本列島、九州から北海道まで縦断して見せた。一度台風が来ると多くの死者、多くの被害がでている。

 むずかしいのは、発生してのコースは地球まかせ、どこにいつ来るか予測できないことだ。今回の新潟県中越地震も予知できず、突然のゆれで多くのの人々が命を失い、家を失い、土地も失い、生活のかてもなくなる。ゆれがくるまで平和に暮らしていたのに、災害は何時やってくるかわからない。

 福岡は地震の少ないところ。しかし何百年、何千年に一度の地震にみまわれるかもしれない。福岡市の三笠川は、梅雨前線が大宰府付近に停滞しやすい地形にあるという。福岡県が10月に出した【浸水想定区域図】によると、三笠川、那珂川、多々良川の周辺は50センチ以上冠水するという地図であり、深いところは2メートル浸水する。博多駅付近は、地下鉄あり地下室ありで災害がおこりうるような地形になっている。

 福岡支部では、応急危険度判定士の人々が職能的専門的に地域に貢献できるよう、災害ボランティア「サンダーバード委員会」を結成している。もっかのところ、隔月おきに委員会を開き、内3回は勉強会を開いている。地域に何らかのことが起これば対応をせまられるのであるが、到底いまの段階では対応までに及べる機能は持ち合わせていない。差し迫って周辺になんらかのことが起こった時、応援支援できるよう勉強会を開き、スキルアップし、内部の人たちと顔の見える交流を重ねることにしている。現在では発足当時に比べると委員達の意識は大きく変わっている。
研修会として、
●九産大、災害専門の楢橋先生の災害概論、災害教育のメニュー
●福岡市防災訓練参加、応急危険度判定士の実地、連絡訓練の実施
●新潟県中越地震の報告会、及び地震を想定したDIG(災害図上訓練)の体験
をおこなっている

 福岡県が災害ボランティアネットをつくるべく努力を重ね、その準備会に何度か出席しているが、発足までに至っていない。今後、県建築士会内も4ブロック、福岡地区・北九州地区・県南地区・筑豊地区に災害ボランティア委員会が編成される事が望まれる。
 福岡市でもサンダーバード委員会、すなはち建築士会の活動が他団体のリーダーとして果たす役割の大きさがみえてきた。

他団体とのネット交流として、
◎水害フォーラム、パネル展の参加
◎福岡医療NGO、福岡RBバイク隊とサンダーバードとの会宿訓練
◎水、川、気象などの他団体研修会の参加交流
◎福井水害現地支援福岡市民行政支援隊の参加
等会を重ねてきている。

 今回、新潟県中越地震において私達が出来ることとして、10月28日10:00〜12:00まで博多駅博多口にて、他団体と災害ボランティア募金活動を編成、サンダーバード有志が参加。550,202円の募金を集め、山古志村・川口町・小千谷市など7町村に送付し、福岡みかん300キロも小千谷市災害ボランティアセンターに届けた。
 それをきっかけに市民が団結しょうと言うことで【いてもたってもおら連帯ふくおか】市民災害ボランティアネットが生まれることになり、12月11日(土)15時より天神大丸前で募金活動を行った。「おら連帯」は、個人・団体で大学・マスコミ・緒グループ・多彩な人たちが名簿登録。何かどこかで災害が起きた時、この指とまれで止まれる人が集まり、自分達が出来る事をやろうということになった。常日頃は、災害に関する勉強会・面白クラブで、楽しいレクレーション等をやりながら仲良く交流を重ね、いざという時には結束する事になっている。福岡地区の企業7社でつくっている「明るいまちづくり協議会」の好意により事務局の提供をしてもらっている。時代にあった、いいおとなのあつまりの市民活動、まちづくりであるなと思っている。サンダーバードの活動実績が大きな輪となり、お役につながっていくのではないかと期待をもっている。

 今後、県の建築士会の3地区も災害ボランティア委員会を発足させ、地域貢献のまちづくりリーダーとして活動し、県全体の災害ボランティアネットの誕生の実現に力を注いでいただきたい。